元旦
母方の実家に行ったらちびっ子達を撮ってカメラの宿題ができると思ってた
ドアを開けたら汚い罵りの言葉、怒鳴りあう声、女たちの金切声でこれはもう無理だとわかった
改めて客観的に見ると本当に血筋の争いごとというのは醜い
どうせ大して違わない中身なのにこういう時ばかりその微々たる違いを取り出しては議論する
いつもは邪険にするその違いを
母方の祖母は老いていくにつれて口がどんどん汚くなっていく
叔母の家族一行を自ら招待しておいて小さい子供に仕事を手伝わせて「お前の外見は醜い」「居るだけで邪魔」「なんでこんなに役立たずだけ産んだんだ」などなど
そのうち「死んでしまえ!」なんて平気で言いそうだ
割って入るのも馬鹿馬鹿しいけどそういう火の粉は勝手に降りかかってくるわけで
例にも漏れず私も会っていきなり罵声を浴びたのであ新年の挨拶もせずに恥ずかしいとは思いませんかと脊髄反射で大声で返してしまった
母方の祖母は私の大声に途端に静止していきなり人が変わったように大声で笑い始めていた
そうね、そうよね挨拶もせずにね、なんて言いながら
きっとこの人はもうダメなんだと思いながら母方の祖母を経由して来年のキャンギャルの契約を申し込んだことをすごく後悔した
それでもっていっぱい動いていっぱい気を配っても結局後出しジャンケンには敵わない
菓子折を持って現れた血縁の第一男子が私を罵る言葉をブツブツ言っていても都合よく誰にも聞こえないのだから
午前中も色々あって、元旦からのこの状況にもう耐えられなくなって父親に迎えに来てもらい手を握ってもらったら余計寂しくなった
彼がいれば私は必要ないことがまざまざと思い知らされる
男、学歴、長女に初めに生まれた家を継ぐ存在
勝てるとも思ってないけどそこに居てもいい気がしていた私が間違ってた
午前中に行った初詣でのおみくじは末吉
「苛立ちを覚える出来事もいずれ去り好転の兆しが見えます」だったかな
早くそうなってほしい
目が一重になりませんように